仏壇がない場合
自分ひとりでの祈り方
初期流産・中絶された方の赤ちゃんの供養(水子供養)の話を中心にしていきます。死産の方は「知らないと困る死産の時の火葬の手続きから葬儀・供養」の火葬後に必要なこと:ご位牌や納骨についても参考になるかと思います。
水子供養で大切なことはただひとつで亡くなった赤ちゃんの幸せを祈ることです。お寺で供養したから成仏できるとか、自分でする供養では成仏せきるとか、そのようなことはありません。むしろ、「水子の霊が祟る」などと言っているお寺や霊能力者に頼んで供養するよりは、自宅で静かに赤ちゃんに思いを馳せるほうが供養になるのではないでしょうか。毎朝、赤ちゃん(水子)の幸せを祈るだけでも充分な供養です。毎日水子のことを思い出し、幸せを祈るのが一番の供養です。その気持が大切で、そこに細かい作法は必要ありません。
しかし、いくら気持ちが重要と思っていても人は「かたち」を追い求めるものです。例えば、位牌は遺族の魂が降りてくると考えられています。そのような方は水子地蔵などを購入され、お菓子などのお供えものをして手を合わせられるといいでしょう。
プチ水子供養
私は初めはお寺で水子供養をしようとしましたが、詐欺まがいの行為に遭ってしまいました。そこで、最終的に供養をお願いすることにしたのが「プチ水子供養」でした。
気持ちが大切だと言うけど、自分でする供養だけでは少し不安だという方は申し込まれてはいかがでしょうか。プチ水子供養とは、水子供養をインターネットで申し込み、大黒山東泉寺(住職:川合健公 氏)で供養してもらい、その様子を配信された動画で見るというものです。言い方は悪いですが、インターネットを通して水子供養なんて!と驚きましたが、現代の水子供養の新たな定番となっているようです。
- 匿名で水子供養をしたい:個人情報の管理がきちんとしている
- 明確な料金体系がいい:不必要なお布施が必要なく1万円で供養可能
- 宗教色が強くなく、純粋に赤ちゃんを供養したいという気持ちでお願いできる
- 自宅でも供養が可能
これらが主な人気の理由のようです。初めはきちんと供養してくれるのか不安でしたが、供養の様子を動画で見ることができ、きちんとしてくれ安心しました。むしろ、赤ちゃんと私のこの世での最後の思い出を動画で残せたことが嬉しかったです。
お仏壇を揃える
お仏壇を揃えて供養するのもひとつの供養のかたちです。街の仏具屋さんの中には非常に高額な値段で仏具を販売しているところもあります。私達は適切な値段で良い物を買いたいのですが、相場を知らないためそれが安いのか高いのか判断できないのが現状です。私達の精神状態・予算・事情(住宅環境や宗派など)に寄り添って、適切なアドバイスをくれる仏具店で買い物をするべきです。
もし、ご近所で良い仏具店を知らない場合、いい仏壇
で検索されると良いかと思います。実際にお仏壇を実店舗で購入された方の口コミがまとめられています。また、仏壇購入後、アンケートに答えると商品券を貰うことができます。
最近ではネットショップでお仏壇を買うことも出来ます。この時注意しなければいけないのが、異常に安いものを買ってしまうと、質の悪いものに当たってしまうことです。具体的には、中国産やベトナム産
、あるいは組み立てだけを日本でしたものは、使用していくと木が歪んでくるなどの報告があります。
仏壇がある場合
仏壇があるならば位牌を設置するのも一つの選択肢でしょう。
位牌には戒名がない場合、「[家名]家水子の諸精霊」「[家名]水子」と記すのが一般的です。
位牌の相場は2-3万円程度です。あまりに値段の安いものだと位牌の木が歪んでいたり、変形したりと品質面でのトラブルが多いです。
また、位牌を作成した後、開眼法要を行う必要があります。これは、位牌に魂を入れる所作です。位牌を祀り、一心に祈れば自然に開眼されるものですが、一般にはお坊さんに依頼するのが普通です。一般的な場合開眼供養料2-3万円、お布施5-10万円(、お車代1万円)程度が相場です。お坊さん便なら3.5万円です。